私たちは、この滋賀・近江のびわ湖や山や川や土地がつくりだした風土で産まれた郷土の物語(民話、昔話、民謡、わらべ歌、言い伝え、伝承、伝説など)を甦らせ、多くの人々に知ってもらい、それを地元の魅力としてまちづくりに活かしていく活動をしています。
私たちのこの活動は、淡海ネットワークセンターが主催する地域の課題解決を担う人材を育成する「おうみ未来塾12期生」の8名のメンバーで活動しているものです。
私たちは2012年12月、「おうみのふるさと物語プロジェクト」を立ち上げました。
メンバーは2013年1~5月、滋賀県内全域で文献などを調べ、約八百話の「ふるさと物語」を調べました。題名やストーリーなどを地域別に整理し、現在ホームページで閲覧できるようにまとめています。
人を動かすのは、見えない想いやストーリー(物語) |
調べていく中でも、大規模な河川改修の影響でふるさと物語が消えつつある野洲川下流域に今回焦点を当て、「野洲川物語(下流域)」を現在編集中です。
これからも、「野洲川物語」を上流域まで調べていき、みなさんにも知っていただける内容にしていきたと思っています。
さらにはこの活動を他の地域にも広めていき、滋賀県の各地域でこのような「ふるさと物語活動」が広まり、地域への誇りと愛着心が育まれ、世代間交流が深り、地元の魅力的なまちづくりにつながる取り組みとして広まるよう活動していきたいと思っています。
こうした私たちの活動に興味・関心をお持ちでしたら、是非私たちの「おうみのふるさと物語プロジェクト」に参加していただき、みなさまの地元でも「ふるさと物語」活動を進めていただけると、嬉しく思います。
日々の暮らしが自然と共にあった日本には、昔から語り継がれてきた、その土地ならではの魅力的な「ふるさと物語(民話や民謡や伝承など)」が数多く残っていました。
私たちは、こうした「ふるさと物語」に触れることで、その土地に暮らした人々の生活や気持ち(心)や想いを感じとることができます。
「ふるさと物語」は、人は自然の恵みに生かされ、また自然の猛威に翻弄されつつも、自らの努力と知恵と想像力で乗り越えてきたという事実を物語ってくれています。
このように「ふるさと物語」は、日本人の「心のふるさと」であり、いつまでも残したい地元の宝です。
私たちは、近江に眠る「ふるさと物語」を発掘し、多くの方に知ってもらう活動を通して、地元が魅力的で元気で幸せな「まちづくり」になるよう、今後も活動を広めていきます。
●活動テーマ
ふるさと物語で こころをはぐくみ 未来につながる
●ビジョン
地域の自然風土の中で心を育み、地域愛が未来につながるまち(社会)
●活動理念
子どもを中心に、多世代の人々が、地域に対する共通の思いを深める活動「ふるさと物語」を通して、地域を愛する心を育み、より明るく元気な地域を目指します。
●ミッション
1.「ふるさと物語」で地元への愛着と誇りを醸成します。
2.多世代の交流を深める場として、お話会のような語り部の会をつくります。
3.すでに活動している団体と連携しながら、活動の輪を広めます。
4.自然災害と先人の営みの知恵を、次世代に繋ぎます。
5.「ふるさと物語」で魅力あるまちづくりに貢献します。
●課題・背景
忘れられつつある4つの地域資源活用。
1.土地に対する愛着心が希薄。
2.地域固有の文化の継承がなされていない。特に地域の昔話が未活用。
3.多世代交流の場がない。
4.自然の恵みと脅威への意識が薄い。